胚を観察しながらの培養
最も卵にやさしいタイムラプス培養
『おち夢クリニック名古屋』は、他院に先駆け、タイムラプス培養が可能なEmbryoScope™(エンブリオスコープ)を導入しました。
現在は、後継機のEmbryoScope +™で大切な胚を培養しています。
通常からだの中で「受精」して「着床」する胚(受精卵)にとって、体外での受精・培養は想像以上に過酷なことで少しでも胚(受精卵)へのストレスを減らすことは培養するうえではとても重要です。
2012年1月に、当クリニックでは患者様からお預かりしている大切な胚へのストレス軽減及び正確な観察分析をして、より多くの妊娠出産へ導くために、他院に先駆けてEmbryo Scope™ (タイムラプス エンブリオモニタリングシステム)を導入しました。現在は、後継機のEmbryoScope +™を5台体制で運用しています。これにより、希望される患者さまのほぼすべての受精卵についてタイムラプス培養を行うことが可能となっています。
良好胚を得るために
今まで培養状態を観察するには、静止した状態でしか確認することができませんでしたが、このシステムにより受精卵(胚)の成長過程をタイムラプス画像で確認・観察ができるようになりました。通常の観察は1日1回の場合が多いですが、タイムラプス培養では培養期間中は常に撮影を行うため、得られる情報が飛躍的に増加します。撮影された画像は動画として観察することも可能です。受精卵の動態を解析することによって、より良好な受精卵の選択を行う検討も現在行っています。
これにより今まで以上に胚(受精卵)の観察から個々の状況に応じた治療方法の選択が可能となりました。
安全・安心な胚培養のために
EmbryoScope +™は内部に顕微鏡とカメラを備えたタイムラプス培養器です。約10分に1回受精卵の撮影を行い、その様子は、受精卵を外に出さなくても付属のモニターで観察することができます。
通常の培養器では受精卵を外に出して顕微鏡で観察を行いますが、タイムラプス培養では受精卵を培養器の中に入れたままで観察が出来るため、受精卵を外に出すことによる光曝露、pH変動、温度変化といったストレスを極限まで減少させることが可能となりました。
現在考え得る「最も卵にやさしい培養」であると考えています。特に胚盤胞培養のように長期の培養を行う際には、非常に有効であると言えます。
最大で16ウェルの専用ディッシュを15枚まで培養可能となっており胚を自動検出とフォーカシングします。このシステムの特徴の一つでもある「装置からディッシュを取り出すことなく」胚へのストレスを防ぎ観察確認をすることができます。
また、このシステム専用に開発された専用ディッシュ(Embryo Slide®)は特殊なウエル形状となっていて撮影のベストポジションに胚を導きます。胚を安全に取り扱うために設計されたディッシュです。
胚発育の過程を把握するために
実際に胚の分割から胚盤胞までの過程を映像としてご覧になることができます。
費用
27,500円
※料金は予告なく、変更になる場合がございます。予めご了承ください。