無菌だと考えられてきた子宮にも、腸内の菌の集合体「腸内フローラ」の様に、「子宮内フローラ」が存在することが、次世代シークエンスという技術の登場によって近年わかってきました。
子宮内フローラ検査とは?
子宮内フローラが乱れ、子宮内の善玉菌が少なくなり雑菌が増えると、子宮内膜で免疫が活性化し、胚を異物として攻撃してしまう可能性が指摘されており、着床・妊娠の継続に影響があると考えられています。
子宮内にどのような菌がどれくらいいるのかを調べます。
移植を行う判断材料の増加
移植の判断基準に、子宮内フローラの結果を加えることで、着床に適切な子宮内の環境を作ることができ、着床率の上昇が見込まれます。
不妊症の原因の可能性
従来の検査では、判断がつかなかった原因がみつかる可能性があり、より適切な治療が行えるようになります。
子宮内フローラの改善
子宮内フローラのバランスが悪い場合には、悪玉菌の種類に合わせた抗生物質による加療、乳酸菌の膣座薬、善玉菌とされる乳酸菌ラクトバチルス(Lactobacillus)菌を増やすとされるサプリメントの服用などで、改善を目指します。
方法と費用
対象
子宮内膜フローラ検査は、良好胚を移植しても、着床せず妊娠しない反復着床不全、流産を繰り返す等の方が対象です。
検査方法
子宮体癌検査用の細胞採取器具を用い、子宮内膜液を採取します。
検査費用
66,000円
※料金は予告なく、変更になる場合がございます。予めご了承ください。
※薬剤料、超音波検査などは別途必要となります。
詳しい検査方法などについては、診察時に医師にご相談ください。