体外受精当日に未受精を緊急回避
一般的な体外受精では、精子と卵子を同じシャーレ内で培養して、翌朝になってから受精しているかの確認をしますが、当クリニックでは、当日中(6時間後)に受精が起こっているかを確認しています。
6時間後の時点で、万が一、受精の兆候が確認できない場合には、速やかにレスキューICSIを実施し、受精を促します。
もちろん、レスキューICSIについては、事前にご夫婦に説明(インフォームドコンセント)を行い、体外受精で受精できなかった場合に、レスキューICSIを行うかどうかの確認をとっています。
通常の体外受精・顕微授精と同レベルの成績
体外受精当日にレスキューICSIを行った場合、妊娠率・着床率・流産率・出生後の予後については、通常の体外受精、顕微授精とまったく変わりませんでした。もし当日に受精の確認をせず、翌朝に受精していないことがわかってからICSIをしたとすると、体外受精から20時間経ってからレスキューすることになり、この場合は卵子のエイジングにより妊娠率は著しく低下しますので、体外受精当日のレスキューICSIは非常に画期的な方法と言えます。
方法と費用
処置の方法
採卵後、精液所見から体外受精での受精が期待できる場合には、まずは卵子に精子を振りかける媒精(体外受精:IVF)を実施し、その6時間後に受精確認を行います。
受精していれば、第二極体の出現、および卵細胞質の変化(コーン、フレアの出現)が現れます。これらが見られない場合は受精していないと判断し、レスキューICSIを行います。
処置の費用
22,000円(税込)
※料金は予告なく、変更になる場合がございます。予めご了承ください。
詳しい検査方法などについては、診察時に医師にご相談ください。