当クリニックは2019年9月に厚生労働省「再生医療等委員会」より施設認定され、10月よりPRP療法を開始しています。
PRP療法(Platelet Rich Plasma・多血小板血漿)について
PRP療法とは、患者様自身の血液から抽出した高濃度の血小板を子宮内に注入する方法です。
血小板は細胞の成長を促す物質や免疫に関する物質を含むため、PRP療法により子宮内膜が活性化され受精卵が着床しやすくなると考えられています。
【対象】凍結融解胚移植周期(新鮮胚移植は適用外となります)
当クリニックに通院中の患者様に限ります。
【方法】治療は1周期・原則2回投与になります。
患者様の前腕から静脈血を20ml採取し、遠心分離機で血漿部分を抽出します。
調製したPRP(約1ml)を患者様の子宮内に注入します。採取したPRPが固まるなど分離後の症状が子宮内注入に不適切と判断した場合、「再度採血」または「投与中止」となることがあります。通常採血から注入まで約60分程度となります。注入当日の安静は不要です。
【治療】PRP療法を希望される場合は、必ず事前に医師までお知らせください。
事前に同意書の記入が必要となります。投与日の目安としては、1回目は月経10日目頃、2回目は月経12日目頃となりますが、具体的な投与日の決定は医師より改めてご説明させていただきます。
【リスク】
採血時に痛みや出血の可能性があります。
PRP調整にあたって、細菌などの混入防止対策をとっていますが、完全に混入が起こらないとはいえないため感染の可能性があります。
子宮内への注入にチューブを挿入するため、膣や子宮内の擦過傷の可能性があります。
【費用】自費治療となります。
2回1セット:220,000円(税込)
※1回のみの希望の患者様は、165,000円(税込)となります。
なお、PRP投与後、内膜が薄い・出血などの事情でその後の治療が中断・中止となった場合でも返金はできませんので、予めご了承ください。
【その他】診療情報の二次利用について。
当クリニックは厚生労働省『再生医療等委員会』の登録施設のため、毎年治療報告義務があります。
また、治療法の効果の調査研究及び医学の発展のため、臨床経過・各種検査結果などこれに付随する情報について個人が特定されない範囲内で、各種学会、研究会、学会誌、商業誌などに口頭、ポスター、論文、ビデオなどの形式で発表することがありますので、あらかじめご了承ください。プライバシーの保護に関しては十分配慮いたします。