医学的適応による卵子凍結保存について
悪性腫瘍などの治療により、医学的にみて卵巣機能が低下すると予想される場合の卵子の凍結保存については、こちら
ノンメディカル卵子凍結保存について
将来を見据えた妊活
ノンメディカル(がん生殖などの医学的事情ではない)卵子凍結保存とは、将来の妊娠に備えて、できるだけ若いうちに卵子を採取・保存しておくことをいいます。
女性は年齢を重ねるにつれて妊娠率が低下し、逆に流産率は上昇します。しかし、若い頃の卵子を凍結保存しておくことで、卵子を凍結した年齢の妊娠率と流産率を維持することが期待できるのです。
対象
日本生殖医学会のガイドラインに従い凍結保存期限は45歳までとなります。
未婚・既婚は問いません。
通院スケジュール(例)
卵子を凍結保存するためには、育てた卵子を体外に採り出す手術(採卵)が必要です。また、月経周期に合わせて通院する必要があります。
1. 初診
各種検査や診察を行います。
2. 卵巣刺激周期
生理3~5日目よりスタート。飲み薬や注射薬などを使い卵巣内の卵子を育てていきます。3~4日に1度、超音波検査や採血によるホルモン検査を行い、卵胞の発育を観察し、薬を調整しながら卵子を育てていきます。
※卵巣刺激周期についてはこちら
3. 採卵
卵巣刺激周期の初日からおよそ14日程度で採卵します。
※採卵についてはこちら
4. 凍結保存開始
凍結完了後は、1年ごとに凍結保存の更新希望を確認して、更新を希望される場合は保存料をお支払いいただきます。
※個々の症状によりスケジュールや通院内容は異なります。
費用
卵子凍結保存(社会的適応)に要する費用は下記のとおりです。
初診
ホルモン検査、感染症検査など
20,000円~30,000円
※症状等により異なります
採卵費用
初回:220,000円
2回目以降:165,000円
※2回目以降は減額
凍結保存料
55,000円~165,000円
※個数により異なります
凍結保存更新料(1年ごと)
55,000円(10個までは一律55,000円)
※11個以降は1個につき、5,500円が加算されます。
おち夢で卵子凍結を受けるメリット
将来の転居等の場合も対応できます
「プリンセスバンク」と提携しており、将来転居等により当クリニックでの不妊治療ができない場合の対応も可能となっております。
品質管理重視の卵子凍結
どこの施設で誰が融解しても大切な卵子を無駄にすることなく、またどのような治療プランにも対応できるように、凍結デバイスに1個ずつ卵子を保存する方法を採用しています。
一般的な卵子凍結【複数個保存】
融解後、卵子の場所が動いてしまうこともありえる。
おち夢の卵子凍結【1個保存】
★メリット
- 凍結時、融解時のハンドリングが容易
→ 保存施設と融解施設が異なる場合でも技術による差が出にくい。 - 凍結前の卵子と融解後の卵子の紐づけが容易
- 卵子融解後の治療に柔軟に対応できる
→ パートナーが重度の乏精子症や無精子症(射出精液では精子が確認できない)の場合、使用できる精子の数に合わせて卵子を融解することが可能。
『日本産科婦人科学会』が
示す実施要件に該当する施設です
当クリニックは、日本産科婦人科学会の申し入れ要件(特に必須とする1、2において)に該当しています。
- 生殖補助医療実施医療機関として登録されています。
- 医学的適応により未受精卵子、胚(受精卵)凍結・保存に関する施設に登録されています。
- 常勤の生殖医療専門医がいます。
卵子凍結を希望される方へ
予約方法
初診時から治療・検査がスタートします。
こちらから初診予約をお取りください。
【卵子凍結の初診予約について】
卵子凍結をご希望の方に限り、診察状況により、当日の初診予約も可能です。
当日のご予約をご希望の方は、クリニックに直接お電話いただき、ご確認お願い致します。
なお、診察状況や他予約等によりご希望に沿えない場合もありますので、予めご了承ください。
まずは相談だけしたい方へ
将来的に卵子凍結を考えたい方、治療を迷っているなど、まずは相談だけ希望される方は、「オンライン診療」や「個別相談会」をご利用ください。
持ち物
- 健康保険証
印刷環境がある方は「問診表」をダウンロード・印刷後、記入してご持参ください。
印刷できない場合は、当日受付にて記入いただきますので来院時間の15分前にお越し願います。
注意事項
- 治療は全て自費治療となりますので、健康保険の適用はありません。
- 上記金額には、採卵までの診察代・内診代・ホルモン検査代・薬剤代は含まれておりませんので、予めご了承ください。
- 症状等によっては複数回の採卵が必要になることがあります、また治療の継続が難しい場合は(指定日に通院できない等)、ご希望に添えない事がありますので、予めご了承ください。
不安なことは事前にご相談を
手術では、卵巣内の卵胞に針を穿刺するため、膣内や腹腔内へ出血する可能性があり、腹痛の原因となることや、排卵誘発剤の投与により卵胞が過剰に発育する卵巣過剰刺激症候群胃痛・腹部の圧迫感・不快感、血液濃縮による血栓症が起こることもありますので、不安などありましたら、事前にご相談ください。
日本産科婦人科学会からのお知らせ
『日本産科婦人科学会』から、「ノンメディカル卵子凍結」について、以下の通り案内がありました。
ノンメディカル卵子凍結とは、疾患そのもの、あるいはその病態の治療により、早期に卵胞閉鎖に陥るようなリスク因子を持たない健康な女性で、自然の加齢により妊娠することが難しくなっていくことに備えて、卵子を凍結すること。