採卵
体内で排卵直前まで大きく成長した卵胞内の卵子を専用の採卵針を使用し採り出します。『おち夢クリニック名古屋』では、特別に製造したクリニック独自の採卵針を使用するため無麻酔採卵が可能です。
痛みに弱い、不安が大きい患者様には、局所麻酔や痛み止めを使用して採卵を行っております。採卵後は30分程度安静にしていただくだけで帰宅できるほど身体的負担も少ないことが特徴です。
【独自開発の極細採卵針で、妊娠成功率も向上】
当クリニックでは1999年より採卵針の独自開発を開始し、現在は世界標準の採卵針(18ゲージ)に比べ、約2分の1の細さの極細採卵針(22または23ゲージ)による採卵を行っています。しかしこの細さでは、流速と取り回しの点から針として役に立ちませんから、テーパーという独自の技術を用いて太い針と同等の性能を確保しています。また針の先端部分の刃は特殊な方法で加工されており、組織へのダメージを最小限に抑えるように工夫されています。この極細針では痛みや出血も軽度なため、不妊治療施設で一般的に行われている採卵のための全身麻酔は必要ありません。また、身体に大きな負担をかけず通常数分間で採卵が完了するので、採卵後短時間(20分~40分)で安静を解除でき、日中に帰宅可能です。
この独自開発した針の大きな利点は、3ミリという非常に小さな卵胞まで穿刺可能だということです。小卵胞は通常5~6mmの大きさですから、この針を使えば小卵胞からの卵子回収は、熟練した技術があれば極めて容易です。このテーパー針は、自然周期やレトロゾール周期の小卵胞穿刺において非常に有用で、大小全ての卵胞から卵子を採取するという革新的技術により、若年者から高齢者まで、従来考えられなかった高い妊娠成功率が実現されます。
採精
精子に関しては、クリニック内にある採精室で採取もしくはご家庭からの持込となります。精子を持ち込みされる場合は、採精後3時間以内にお持ちください。
無精子症の方のための精巣上体、精巣精子回収法
射出精液中に精子が確認できない方のための治療法です。
閉塞性無精子症の場合は、精巣上体からの経皮的穿刺により数分で精子を回収できます(PESA法)。
PESA法で回収できない場合は、精巣から直接組織を採取し、精子を回収します。この方法(TESE)には30分ほど要し、PESA法よりも侵襲量が大きくなります。
TESE法での回収が困難と予想されるような場合は、顕微鏡下に精子を採取する必要があります(MD-TESE)。
このような場合は、専門施設に紹介することになります。いずれにせよ精子が1個でも確認できれば顕微授精により受精させることが可能となります。