生殖補助医療(ART)における安全管理について
当クリニックの医療安全への思い
不妊治療の現場において、卵子や精子の取り違いなどをはじめとする医療ミスが起きないよう医療安全マニュアルに基づき万全の体制で治療を行っております。「人は誰でもミスを犯す可能性がある」ことを事前に理解し、それをソフト面(スタッフの業務に対する姿勢)の充実及び向上を常に意識するとともにハード面(医療機器やITシステム)を併用することにより、患者様が安心して質の高い医療を受けていただけるよう日々、スタッフ一同心がけています。
医療安全の確立及び運営
- 外部より有知識者を招き「おち夢クリニック名古屋倫理委員会」を設置しています。この委員会内で新たな研究への取り決めや医療へのリスクマネジメントを検討し、治療の現場へフィードバックしています。
- 院長を委員長とした医療事故の発生防止検討・医療事故への対応などを協議する「医療事故防止委員会」を設置し、他院等の医療事故症例やリスク検討を開催しています。
- 各部署(医師・胚培養士・看護師・臨床検査技師・事務・総務・カウンセラー)にリスクマネジメント担当者を設け、各部署でのヒヤリハット事例の報告・連絡・相談を行っています。
- 外部研修に積極的に参加することにより医療安全に関する知識の向上・維持に努めています。
医療安全の取り組みの一例
取り違い防止に向けたシステムの導入により、患者様とのカルテとの氏名確認のみならず採卵や移植などの手術の際には、バーコードラベルでの認証確認や検体の取り違い防止のためのバーコードラベルとの一体式適合確認システムを導入しています。
■バーコードでの本人・検体・カルテとの患者様確認のトリプルチェックを実施
万が一の災害時(停電等)には、蓄電バッテリーだけでは時間的にもわずかな時間しか電気を送ることができないため、インキュベータなどの医療機器には、専用の自家発電機も屋外に設置・接続することにより24時間以上安全に稼働できるような体制をとっており、インキュベータなどの医療機器の電力が確保できても、培養室(クリーンルーム)内が高温になってしまうと培養にも影響するため、医療機器とは別に空調(エアコン)専用の自家発電機を別途、屋外に設置・接続して医療機器の電力及び空調(エアコン)の電力ともに充分な環境整備に努めています。
非常用自家発電・インキュベーダー用
非常用自家発電・培養室空調専用
非常用蓄電池も6台設置しています
医療安全に関するお問い合わせ
安全・安心で質の高い医療の提供には、患者様とクリニックスタッフの信頼関係を築き上げることが大切です。症状や治療方針などに関する患者様の相談には、院長はじめ各部署の担当者が対応するようこころがけていますのでご相談をご希望される場合には、クリニックまでご連絡をください。